折れた竜骨(上・下)/米澤穂信

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折れた竜骨を読みました。米澤穂信作品はお初です。
本作に関する東京創元社のサイトはこちら。(あらすじも載ってます)


中世のイングランドが舞台となっており、剣と魔法の世界に殺人と推理を緻密にミックスさせた物語で面白かったです。


大きな特徴となっているのが魔法の存在であり、その魔法の効果によって特殊なルールが加わり、一般的な推理小説とは一味違ったミステリーに仕上がっているところが新鮮であり、今まで読んだ事がない世界観。
著者も巻末で「特殊設定ミステリ」と名付けていて、その通りの内容でした。


そして魔法といっても、ラリホーで眠らせてメラゾーマで放火殺人といった読者を置き去りにするような、なんでもありの世界ではなく、探偵役がちゃんといて足で証拠や証言を集め、論理で犯人を特定するので安心して読める。
あとドラマに出てくる鑑識班のように、魔法で現場検証や犯人の痕跡を探すところもおもろい。


推理だけはなく、剣と魔法の世界では欠かせない戦闘シーンも盛り込んでいるのでファンタジーの舞台がより生きています。
緊迫した場面だけではなく、探偵役2人の掛け合いも微笑ましくて笑える。


終盤には推理小説のお約束でもある解決編がちゃんと用意されており、焦らして焦らして「犯人はお前だー!」のシーンはゾクゾクしましたよ。


ラストはキュンと切ないまま終わるので、すごく良いです。
作品の印象に深く影響するので、終わり方ってやっぱ大事だな。



タイトルと本編の繋がりが腑に落ちなかったけど、一風変わったミステリーを楽しめる本作でした。
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