13階段/高野和明

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評判通りの良作でした。


良作だっただけに、昔テレビ放送されていた映画を観てしまった事を悔やみました。
細かい部分はもちろん忘れているけど、読むうちに肝となるポイントを思い出してしまいミステリーの部分は楽しみが減ってしまい、映画を観ずに真っ白な状態で読めば、もっと楽しめたはずなのにもったいない事をしました。
やはり映画(ドラマ)→原作の順番で観るのはダメですね。


本作は死刑制度の抱える問題、死刑を行う者の苦悩、被害者家族の心情など、重いテーマを扱っているけど、わかりやすい内容でミステリーの要素とうまく絡めてある所が面白い。


印象深かったのは、お迎えがくる死刑囚の様子や死刑を実行する時の手順が描かれていたシーン。
死へ向かう臨場感が伝わってきて、食い入るように読まされてしまう文章力がすごい。

また巻末に参考文献がたくさん載っていたけど取材内容は本だけなのか、それとも実際に死刑を執行した刑務官に取材をしたのかが気になった。

タイトルの意味は冒頭の方で書かれているけど、承認する側の心情はどんな感じなんだろ。


今後、死刑が確定したニュースを見た時は、執行する側の事も考えさせられる作品でした。
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