夏と花火と私の死体/乙一

乙一作品は『The Book』に続いて2作目。The Bookはジョジョの第四部が舞台なので、ジョジョファンなら読んで損なし。本作の感想はダークな内容で面白かった。最初に感じたのは「ダークな世界観」、「夏」、「兄妹の冒険」など共通してる部分もあったせいか、道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』を思い出した。内容は全然違うけど、雰囲気もなんか似てるかな。ストーリーはあらすじのまんまです(爆ほぼ全容が書かれているあらすじは珍...

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地球から来た男/星新一

イラストがすごくイイ。※ショートショートとは、小説の中でも特に短い作品のこと。星新一の作品は初めてだったけど、おとぎ話のような不思議な世界観があった。結末にオチはあるけど、無いような作品もあるので少しモヤモヤが残るような、掴み所がないような作品が17作収録されている。中でも「もてなし」がよかった、旨い話には裏がある系の話は好きですね。途中で飽きてしまったので正直面白いとは感じなかったけど、初めて読ん...

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13階段/高野和明

評判通りの良作でした。良作だっただけに、昔テレビ放送されていた映画を観てしまった事を悔やみました。細かい部分はもちろん忘れているけど、読むうちに肝となるポイントを思い出してしまいミステリーの部分は楽しみが減ってしまい、映画を観ずに真っ白な状態で読めば、もっと楽しめたはずなのにもったいない事をしました。やはり映画(ドラマ)→原作の順番で観るのはダメですね。本作は死刑制度の抱える問題、死刑を行う者の苦悩...

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東野圭吾の読了した作品を思い出してみた。

読んだ本や小説をそのまま忘れてしまうのはもったいないと思い、当ブログにメモ書きするようにしてますが、ブログを開設する前から小説はちょくちょく読んでました。最近、東野圭吾作品って今まで何冊読んでるかなと気になり、wikipediaを見て振り返る事に。その結果、19作品読んでました(多分)自身の読書歴をあまり把握してませんが、他の作家と比べると明らかに多いと思う。幅広く読むため、1人の作家に偏らないように購入してき...

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改訂完全版 占星術殺人事件/島田 荘司

本格推理小説として本作の名をネットでよく見かけるし、ストーリーも猟奇的な感じがして濃厚な推理ものを期待できそうと思い買ってみた。期待通りの内容だけどボリュームあり過ぎ!全体を通して、ぎっしり詰まった長文がずっと続くのでとても疲れました。読んだ人全員、1番苦戦したのが最初の手記の部分ではないでしょうか。占星術の難しいうんちくが永遠と続くのでとにかく読みづらい。もっと読者がスッと入っていけるようなプロ...

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万能鑑定士Qの事件簿III/松岡 圭祐

万能鑑定士Qシリーズの3作目です。久しぶりに読んでみた。ⅠとⅡの感想記事はこちら。ⅠとⅡ同様に現実味がない事件内容でしたが、膨大なうんちくを駆使して色々な難問を解いていく内容は楽しめるし、サクサク読みやすいところがいいですね。本作を読むと西園寺響のモデルとなった人物がすぐにわかると思います。綾瀬はるか氏が主演した映画「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」はシリーズ第9巻を原作に映画化されています。順番に読み進...

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火村英生に捧げる犯罪/有栖川有栖

ブックオフで本作が目にとまり少し前に放送してたドラマの原作かー、って事で全く予備知識がない状態で買ってみた。因みにドラマは見てません。本作は短編と掌編からなる八つの作品が書かれています。掌編とは短編より短い物語を指すようです、知らない単語でしたので少し賢くなりました。掌編の「鸚鵡返し」が1番面白かったけど、全体の感想としてはイマイチでした。短編なのでしょうがない事ですが、薄い内容であっけなく終わる...

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死体を買う男/歌野晶午

タイトルに惹かれて購入してみた、面白かったです。本作は作中作の物語とその作品を巡る現在の話を交互に描いている構成になっています。作中作の「白骨記」は双子ネタでありがちな話だったけど二転三転して騙されたし、現在の話も結末に驚きが用意されていてよかった。作中作と現在の繋ぎ方がいいですね。マイナス点は「白骨記」の時代が古いというか、昔風な文体になっており、読んでて疲れた。内容が江戸川乱歩作品のようになっ...

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ホテルローヤル/桜木紫乃

普段は読みそうにないジャンルですけど、直木賞受賞作という事で読んでみた。ラブホテルを舞台にした7つの短編集になっており、全編を通して哀しい話が続きますので、どんよりした気持ちになる。つまらなくはないけど、人生の苦しい部分が描かれていて難しい作品でした。内容は暗いですが構成はすごく楽しめる。7つの短編はリンクしており、ホテルローヤルの廃業から事業立ち上げと現在から過去へ遡る構成がいい。心中事件の当人...

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聖女の救済/東野圭吾

先日、読了した「禁断の魔術」に続き、ガリレオシリーズの長編作「聖女の救済」を読みました。面白かったです。確かテレビドラマ2作目のラスト2話が「聖女の救済」だったと記憶しており、実はドラマを先に観ていたのでトリックは知ってる状態での読書スタート。肝となる部分を知った状態で楽しめるかな?と思っていたけど、いらぬ心配でした。ネタを知ってるだけに伏線になる文章が最初からわかるので、いつもとは違う視点で楽しむ...

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