苦役列車/西村 賢太

144回芥川賞を受賞した『苦役列車』を読みました。著者のプロフィールや受賞時の会見が笑えて、ずっと気になっておりました。会見の動画はこちら。今では小説のお金で風俗へ行きまくりなんだろうか。文章を難しい言葉で表現しているので、語彙力は高そうです。学歴関係なく、小説家って頭がいいですね。物語は著者の体験に基づいた私小説であり、これぞ底辺って感じの日雇いの生活が描かれているだけで、特に何も起きずに終わるけ...

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万能鑑定士Qの事件簿IX/松岡 圭祐

『万能鑑定士Qの事件簿IX』を読みました。このシリーズは過去に1巻、2巻、3巻と読んでおり、本作で4作品目です。映画化された本作(9巻)を読みたくて順番に読み進めようと思ってましたが、途中で面倒になり4~8巻をすっ飛ばして本作を購入。初見の方でも話についていけますが、再登場のキャラなどはもう少し説明が欲しかった。関係がある6巻は事前に読んどいた方がいいかも。気付かない内に事件が始まっている展開はよかったけど、...

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被害者は誰?/貫井 徳郎

『被害者は誰?』を読みました。貫井作品は過去に『慟哭』を読んだ事があり、本作は2作目となります。本作は以下の四編からなる短編集で、どれも「誰か殺された→犯人を推理する」といった王道路線は行かず、タイトルでもわかる通り被害者や目撃者に焦点を当ててる所が面白かったです。順位をつけるとこんな感じ。名探偵は誰?>被害者は誰?>探偵は誰?>目撃者は誰?どれも騙されてまぁまぁ面白かったし、軽い内容なのでサクサク...

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平面いぬ。/乙一

乙一の『平面いぬ。』を読みました。四編からなる短編集でしたが、イマイチでした。過去に読んだ『The Book』と『夏と花火と私の死体』が面白かっただけに今回は少し残念。【石ノ目】最後は哀しいけど、よくありそうな話。【はじめ】具現化された少女の恋の話、最後はちょっと切ない。【BLUE】お人形さんは、涙を誘いやすい鉄板ネタですね。【平面いぬ。】刺青の犬よりも、家族が同時期に病に侵される展開が斬新でよかった。順位を...

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無痛/久坂部羊

『無痛』を読みました。久坂部羊作品はお初です。読了後に知りましたが著者はお医者さんなんですね、本作を読むと納得できます。2015年にフジテレビで放送されていたドラマを毎週観てましたが、連続ドラマ特有の間延びした展開に飽きてしまい、イマイチだった印象がある。原作は面白そうだなと気になっていたので購入。しかしいざ読んでみると長い割にはあまり面白くなかった、前半はよかったのに終盤に向けてつまらなくなっていき...

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密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』を読みました。歌野作品は『死体を買う男』『葉桜の季節に君を想うということ』に続く、3作品目。内容は1人が推理ゲームの出題者となってリアル殺人を実行し、他の4人があーでもない、こーでもないとボイスチャットをしながら、出題者(犯人)が使ったトリックを解いていく物語。こんな集団がいたら引くけど、今の世の中、実際いるかもしれないなと思いながら読んでました。推理ゲームのトリックだけ...

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七回死んだ男/西澤 保彦

七回死んだ男を読みました。初めての西澤保彦作品でしたが、とても面白かったです。同じ日を9回繰り返す体質と殺人事件をミックスさせた物語で、特殊な設定を加えたミステリーはとても楽しめた。「折れた竜骨」も面白かったので、特殊ミステリーは自分に合っているかも。核となる「反復落し穴」に細かいルール設定をしているところがいいですね、そのルールのおかげで、あまり複雑にならず整理しながら読んでいけるのでわかりやす...

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旅のラゴス/筒井 康隆

旅のラゴスを読みました。初めての筒井 康隆作品です。評価が高い作品でしたが、イマイチ面白さがわかりません。最初は作風がよくわからず戸惑いましたが、途中から色々起こるラゴスの旅を楽しめようになりました。けど最初から最後まで淡々と物語が進みだけでメリハリもなく、主人公の感情もよくわからないまま終わるので、本作の良さを理解できぬまま読み終えた感じ。つまらないとも言えないし、不思議な物語でしたね。まとめる...

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99%の誘拐/岡嶋二人

岡嶋二人作品は「そして扉が閉ざされた」「チョコレートゲーム」「クラインの壺」に続き、本作は4作目。順番をつけるならそして扉が閉ざされた>99%の誘拐>チョコレートゲーム>クラインの壺本作は1988年に刊行した30年前の作品となるので時代の古さは感じますが、テンポがよい展開で読みやすい。パソコンを駆使した誘拐の話で、「クラインの壺」でも思いましたが、先をいく発想はすごいなーと思う。でも実際やると99%失敗しそうな...

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日の名残り/カズオ・イシグロ

ブッカー賞とは今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ作品を読んでみました。率直な感想は、どこを楽しめばいいのかわかりませんでした。文学って難しい。起伏がない淡々とした文がずっと続くせいか、読んでると意識がボーとしてくるし、頭が内容についていけなくて疲れました。あの執事口調も読みづらかったな。終盤の過去を振り返るな、夕方が1日で1番いい時間などの前向きになれる会話はよかったけど、全体の良さや感...

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