葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午

歌野晶午作品は今回で2作目。ブログや掲示板でよく紹介されている本作なので、期待値を上げて読んでみました。繋がりのない話がいくつも展開される構成は謎めいていて好きです。最後はどうやって繋がり、どのように完結するのかが気になり、そして読了。感想は、そことそこを騙すのかーと感心してしまった。二度、三度読みたくはないけど、読了後は気になる箇所をパラパラーと読み返し、なるほどねー少し無理があるけど巧いつくり...

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新装版 46番目の密室/有栖川 有栖

火村シリーズの第1作目です。私にとっては2作目となる火村シリーズです。前回はいきなり短編集から読み始めてしまい、世界観にイマイチ入っていけなかったので今回は順序を守り第1作目を読了。雪が降る山荘に招待客が集い、食事や談笑で時を過ごし、そして事件が発生するという推理ものとしては、王道を行く定番過ぎる展開でしたが、そこがまたよかったです。事件の概要が複雑過ぎず、シンプルにわかりやすく書かれているので読み...

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八日目の蝉/角田光代

初めての角田光代作品。本作は歪んだ女性による誘拐物語なので、うーんって感じで共感はあまりできなかった。しかし他のレビューを見ると"泣いた"などの感想が多数あり、高評価なんですね。物語は2部構成になっていて前半は逃亡の日々を簡単に纏めている文章なのでとても読みやすく、追われる心理にハラハラして先が楽しみでした。それに比べ後半は大人に成長した少女の内面がメインとなり、事件や家族そして自身に対しての苦悩を...

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孤独の歌声/天童荒太

帯のゴリ推しに釣られて、買ってみた。ぱっと見、手書きのように見えますが印刷です、私は触るまで手書きだと信じてました。。。天童荒太の作品はお初です。本作は孤独とはなんなのか、1人でいる事は悪い事なのかを問いながら、登場人物達の抱える心の闇と孤独をテーマに物語は進みます。中身については、犯人の狂った変態ぶりを凶暴にそして恐ろしく描かれており、とても夢中になって読めました。けどよくありそうな話の展開だっ...

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大誘拐/天藤 真

本作はタイトル通り、誘拐をテーマにした有名な作品。1978年に出版され約40年前の作品ですが、今読んでも充分楽しめました。刀自のキャラクターが面白さの肝となっており、そこからの誘拐犯と警察の頭脳戦が痛快で面白い。本作で初めて"刀自(とじ)"という単語を知り、お勉強になりました。ページにぎっしり詰まった長文と関西弁の台詞で、けっこう読みづらかったかな。あと身代金を捻出する税や手続きの話は、難しかったのでほとん...

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夏と花火と私の死体/乙一

乙一作品は『The Book』に続いて2作目。The Bookはジョジョの第四部が舞台なので、ジョジョファンなら読んで損なし。本作の感想はダークな内容で面白かった。最初に感じたのは「ダークな世界観」、「夏」、「兄妹の冒険」など共通してる部分もあったせいか、道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』を思い出した。内容は全然違うけど、雰囲気もなんか似てるかな。ストーリーはあらすじのまんまです(爆ほぼ全容が書かれているあらすじは珍...

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地球から来た男/星新一

イラストがすごくイイ。※ショートショートとは、小説の中でも特に短い作品のこと。星新一の作品は初めてだったけど、おとぎ話のような不思議な世界観があった。結末にオチはあるけど、無いような作品もあるので少しモヤモヤが残るような、掴み所がないような作品が17作収録されている。中でも「もてなし」がよかった、旨い話には裏がある系の話は好きですね。途中で飽きてしまったので正直面白いとは感じなかったけど、初めて読ん...

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13階段/高野和明

評判通りの良作でした。良作だっただけに、昔テレビ放送されていた映画を観てしまった事を悔やみました。細かい部分はもちろん忘れているけど、読むうちに肝となるポイントを思い出してしまいミステリーの部分は楽しみが減ってしまい、映画を観ずに真っ白な状態で読めば、もっと楽しめたはずなのにもったいない事をしました。やはり映画(ドラマ)→原作の順番で観るのはダメですね。本作は死刑制度の抱える問題、死刑を行う者の苦悩...

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東野圭吾の読了した作品を思い出してみた。

読んだ本や小説をそのまま忘れてしまうのはもったいないと思い、当ブログにメモ書きするようにしてますが、ブログを開設する前から小説はちょくちょく読んでました。最近、東野圭吾作品って今まで何冊読んでるかなと気になり、wikipediaを見て振り返る事に。その結果、19作品読んでました(多分)自身の読書歴をあまり把握してませんが、他の作家と比べると明らかに多いと思う。幅広く読むため、1人の作家に偏らないように購入してき...

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改訂完全版 占星術殺人事件/島田 荘司

本格推理小説として本作の名をネットでよく見かけるし、ストーリーも猟奇的な感じがして濃厚な推理ものを期待できそうと思い買ってみた。期待通りの内容だけどボリュームあり過ぎ!全体を通して、ぎっしり詰まった長文がずっと続くのでとても疲れました。読んだ人全員、1番苦戦したのが最初の手記の部分ではないでしょうか。占星術の難しいうんちくが永遠と続くのでとにかく読みづらい。もっと読者がスッと入っていけるようなプロ...

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